農業と福祉の可能性
2020/01/10
皆さんこんにちは。栃木県大田原市でアスパラガスを栽培しています、佐藤潤一です。
今日は昨年一年間福祉施設の方に仕事を手伝って頂いた感想とこれからの可能性についてお話したいと思います。
まず、率直に彼らの仕事に対する姿勢は素晴らしいものがあり昨年は大変助けて頂きました。
過去に様々な人の仕事を見てきましたが、中には作業中に寝ている人、スマホばかりを見ている人など 笑
その点彼らは一切そのような事はなく、まっすぐ仕事に向き合って一生懸命さがひしひしと伝わってきました。
課題としては、応用することが苦手なこと、暑さなど環境の変化に体がついていけないことなどです。
この課題はまず、仕事を超シンプルにすること、一時間に一回休憩を取ってもらうなど、こちら側の理解によって解決できます。
ほかの農家さんの例ではきつい仕事を単発的になど、完全に農家の都合だけで物事を考えてしまうといった話が大半で、
長期的な目で見て理解を示してあげることがこの取り組みを成功させる近道だと考えています。
近い将来農業は今まで経験したことのない厳しい局面が訪れると予想してます。
一つは近年の自然災害や異常気象、そして超高齢化、少子化による人材不足など。
外国人労働者や、テクノロジーの発達でカバーできる部分もありますが、正直資本を持っている農家でないとここに投資をすることは
厳しいように思えます。 現在日本の農業を支えているのは60歳以上の方といっても過言ではないといえます。
十年後、農業者人口は激減するでしょう。そんな時彼らの存在がなくてはならないものになっていくと私は信じて
これからも支援を続けていきたいと思います。
アスパラの片付け作業、土を固めたくない為機械は入れず全て手作業で。
従業員と福祉施設の利用者さんが共同で作業している様子。