INFOお知らせ

春アスパラ結果と思うこと

2024/06/10

皆さんこんにちは。栃木県大田原市でアスパラガスとにらの栽培、販売をしております佐藤潤一です。

かなり久しぶりの更新となってしまいました。

さて、2024年度のアスパラガスの結果についてですが、4月、5月を集計した結果、前年比約、130パーセント増となりました。

事前情報では九州産が不作だったり、県内でも早出ししている方が不作傾向にあるということで正直心配していましたが、結果春アスパラを終えて前述した通りとなり胸を撫で下ろしています。

不作の原因についてハッキリとは分かりませんが、恐らく夏の高温と秋冬の暖冬が一番の要因ではないかと思います。

この傾向は今後も続くと見られ、益々栽培面において先を予見する力が必要になってくると思います。

単価についても今年で就農14年目になりますが、過去一と言っていいほど高単価が続き、需要に対しての供給量が足りてないことが見て取れます。

そんな中で過去一と言っていい収量が実現できた要因としては多々ありますが、一つは仲間の栽培技術が上がってきたこと、仕事が効率化され現場作業にしっかりと時間を使うことが出来るようになったこと、作物や土壌についての知識を今まで以上に身に付けられたこと、これらが挙げられます。

これらを振り返ってみた時にやはり一番の転機となったのが、農業革命株式会社の石橋さんと出会えたこと、そしてバイオバランス堆肥を生み出した内藤さんに出会えた事が今に繋がってきています。

石橋さんにはお客様のニーズやバイヤー様が何を求めているのか、今後の農園の方向性を学ばせて頂いたり、私にとってのキーパーソンを導いてくれるなど大変お世話になっている方です。

内藤社長はバイオバランス堆肥の使い方、微生物の知見や哲学など様々な深い思考を学ばせて頂いてます。

私自身、お二方との出会いにより意識が変わり今まで以上に栽培、経営、思想面において深く考えるようになり今があると感じてます。

 

昨今の時代の変化は早く失われた30年に終止符が打たれようとしてます。良く捉えると30年間横ばいで推移できた時代でもあります。

しかしこれからはAIをはじめとするテクノロジーの進化、少子高齢化の深刻化、円安による物価の高騰、それに加え農業は温暖化による異常気象などがダイレクトに襲いかかってきます。

今までのやり方では経営において農業の存続は厳しくなります。

今私が重きを置いている事は、無駄を省くこと。

本当に必要か否かを見極め、やらない事をいかに増やせるか。今の働き方にマッチした労働環境を作物の質を上げながらどう作り上げていくか、ここを真剣に考えてます。

日本の農業を維持する中で働く人のQOLを上げ、農業っていい職業だよねと選ばれる仕事に、これを私は創っていきたいと思います。

堆肥の中ミミズと菌糸の様子(土壌微生物が活発に活動)

疲れた体を癒すため仲間と自作したサウナ(福利厚生)